20世紀の間、特に戦後は時代変化のペースは急激に加速していきました。人が扱う情報量は5年おきに倍増し、コンピューターの処理能力は2年で倍増し続けているほどです。そのような時代の変化とともに企業経営も変化を求められることがこれまで以上に多くなっています。
しかし、中にはその変化に対応できず倒産やリストラを余儀なくされる企業を近年多く見るようになりました。そのような変化が激しくなった時代で生き抜くために私たち経営者は何をしていけばよいのでしょうか?
本日は、そのような変化の激しい激動の時代に、国家の生き残りをかけて人生を費やした一人の大統領の教訓を紹介します。南アフリカ共和国大統領として1993年にノーベル平和賞を受賞。アパルトヘイト撤廃で有名なネルソンマンデラを釈放したF.W.クラーク大統領です。
彼は、アパルトヘイト撤廃に成功後も国の経済成長を持続させ続けることができた理由として、4つの重要な教訓があったと当時を振り返ります。その成功への教訓とは、この4つです。
・変化の必要性を受け入れて
・変化したつもりで終わることなく
・明確で達成可能な目標をはっきりと持ち
・変化のプロセスに終わりはないことを知る
まず、1つは、物事は常に変化していることを受け入れて自分自身にも常に変化が必要だということを受け止めること。
次に、変化したふりをして、変化に伴う痛みを避けることなく受け止めることでチャレンジを続けること。
そして、3つ目は、具体的かつ大きな目標だが実現可能性がある目標を作ることで日々の業務を実施すること。
最後に、一度変化してしまえば終わりというものではなく、常に変化をし続けなければいけないということを自覚すること。
私たち経営者も日々、目まぐるしく変わる経済の中でどのように生き残るかを常に考えながら経営をしています。そんな変化が激しい時代の中を、乗り越えるためにも、ぜひ、このクラークの4つの教訓を参考にしてみてください。
・変化の必要性を受け入れて
・変化したつもりで終わることなく
・明確で達成可能な目標をはっきりと持ち
・変化のプロセスに終わりはないことを知る
それでは、また。
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株式会社ビッグオー代表
執筆者 園田隆之