あなたが経営者・起業家であれば壮大な目標を掲げているかもしれません。
ですが、多くの起業家は、自ら掲げた大きな目標に対するストレスと不安で押しつぶされそうになることが多いです。
目標を達成した瞬間に幸せを感じますが達成した瞬間に、次の目標への不安やストレスがすぐに生まれてきます。達成していけばいくほど、目標は次々と大きくなり、その目標の大きさに比例してストレスと不安も増大していきます。そのような状態にある起業家のことを「フロー状態に入れていない」と、ある成功者は言います。
その成功者の名は、ヴィシェン・ラキアニ。
チームビルディングの国際的権威であり、アンソニー・ロビンズなどの著名人たちと同じステージで講演などを行っています。そんな彼が、とある成功者が集まる大規模セミナーで登壇した時の話です。
フロー状態とは、スポーツの世界などでよく使われますが、、、
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何かの行為に完全に没頭している精神状態で、集中力が活性化し、
周囲と深くかかわり活動が成功する感覚を伴い最高に創造的な状態
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と、wikipediaには書かれています。そのフロー状態に入るためには、
(1)今の状態に対して幸せであること
(2)将来へのビジョン
という2つのバランスを取ることが大事だとヴィシェンは言います。
この2つのバランスについて人の意識状態は4段階あると言います。
1つ目の段階は、この2つが両方とも欠けている「負のスパイラル状態」
現状に幸せを感じられず、将来のビジョンも無い状態で惨めさに焦点を当て続けるが故に、どんどん鬱になっていきます。
2つ目は、「現実に囚われた状態」
今が最高に幸せな状態なのに、将来のビジョンがない状態です。いくら今が幸せでも退屈で平凡なら、満足感のない人生になります。
3つ目は、「ストレスと不安の状態」
現状幸せではないが、将来に大きなビジョンはある状態です。大きなビジョンがある故、常にプレッシャーに晒されています。
そして最後が、「フロー状態」
現状について幸せで、将来の壮大なビジョンもある状態です。この状態になると、個人としても会社としても成果の出しやすい状態が永続的に続くようになります。
ですが、多くの起業家は、3番目の状態のビジョンだけはあるものの、現状に幸せを感じていないこの状態にあると言い、その原因について彼は語ります。
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目標がないと人生の充実感は味わうことができない。
その意味で、目標は必要だが、幸せが目標に依存してはいけない
幸せは旅路の先ではなく、道中で得るものなのだから
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あなたは今目標の達成度に関わらず幸せを感じることができていますか。
ぜひ考えてみてください。
それでは、また。
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株式会社ビッグオー代表
執筆者 園田隆之